井上堅二+吉岡公威『ぐらんぶる』1〜8巻

伊豆大学という海沿いの大学に進学してダイビングショップ「グランブルー」を営む叔父の家に居候することになった主人公が、グランブルーに入り浸っているダイビングサークル「Peek a Boo(ピーカブー)」のメンツに見初められ、半強制的にダイビングサークルに入る……というプロローグである。と言ってもダイビングの描写よりは飲み会の描写の方が圧倒的に多い。というか大体へべれけになるまで飲んで裸になっている。わたしもここまでではないが多少は羽目を外した経験がある。今は記憶をなくすほど飲むことは皆無だが、まあそういう経験もあって良かったんだろうなと思う。

なお、わたしは最近この漫画に激ハマりして、何度も何度も読み返している。もう10回は読んだだろうか。面白くない漫画を何度も読み返すことはしないが、仮に面白くても何度も読み返すとは限らない。本作は、とにかくおバカで、何度読んでも笑えて、そして眩しい。そしてわたしも、ここまでではないが、多少は「何もないおバカな青春」とやらを過ごしてきたことを思い出し、明日への活力がみなぎるのである。いやマジで。