伏瀬+川上泰樹『転生したらスライムだった件』1〜4巻

典型的な「なろう系」作品である。

最初から主人公が特別に強いのである。伝説の魔王級に強い。物語の主人公なんだし特別なのはわかっているのだから、いちいち変な葛藤や努力など要らぬ、最初から強くしといてよ、その方が手っ取り早い、ということである。これは「なろう系」の中でも特に読者の需要が高い「強くてニューゲーム」というテンプレートらしい。

これをギャグではなく、ストーリー漫画としてやる。

そこに新しさと面白さがあるんだが、葛藤がない。努力がない。

だから何度も読み返す気にならない。