永椎晃平『星野、目をつぶって。』10巻

星野、目をつぶって。(10) (週刊少年マガジンコミックス)

星野、目をつぶって。(10) (週刊少年マガジンコミックス)

非リア充の少年と、素晴らしいメイク技術でリア充になった少女(しかし不器用で自分ではメイクできないので、少年がメイクしている)を中心とした恋愛漫画。

最初に、本日は少しだけネタバレします。(そうしないと感想が書けないので。)

8巻から9巻についての流れは、わたしは正直「あっけない」と思っていたし、そう書いた。いや、端的に「イマイチ」とも書いた。

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自分の抱えてきた問題から目を背け、自分に対して誠実に気持ちをぶつけてきたサブキャラクターからも目を背け、流されるまま付き合うことになった主人公とヒロイン。そして何故なのか全く意味のわからない、「周囲には秘密にする」という昔のトレンディドラマのような行為……。

どこかしっくり来ていないことを自分たちも強く感じているのか、その気もないくせにラブホに入ってみたりもするわけだが、別にキスするわけでもセックスするわけでもなく、それら全てが空回り。そしてこの10巻では、そうした不誠実な態度に対してはっきりと「しっぺ返し」を食らうことになる。

8〜9巻では明白に「イマイチ」だと感じたのだが、この展開の前フリだとしたら、さすがジャンプで連載を勝ち取るだけあるなと思った。

さて、11巻どうなるかな。