白浜鴎『とんがり帽子のアトリエ』3巻

とんがり帽子のアトリエ(3) (モーニングコミックス)

とんがり帽子のアトリエ(3) (モーニングコミックス)

魔法とは徹頭徹尾「技術」であり、特別な「魔の墨インク」と決められた「魔法陣」、それさえあれば誰でも魔法を使うことができる――これがこの世界における秘密であり、本作の肝となる設定である。詳細は2巻の感想で語ったので、そちらを読んでいただきたい。

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さて、3巻も相変わらず惚れ惚れするような絵柄と、正統派ジュヴナイルで、読んでいてうっとりするほどの没入感がある。しかし、だんだんとキナ臭い勢力が出てきたり、その勢力に並々ならぬ執着を見せる師匠だったりと、物語は不穏な方向に進む予感がビンビンする。これは荒れるね。早く続きが読みたい……。