四谷啓太郎『悪魔のメムメムちゃん』1〜7巻

サキュバスは夢魔もしくは淫魔と呼ばれ、要するにエロを用いて人を堕落させたり魂を奪ったりする存在である。しかし本作の主人公のサキュバス(メムメム)は、ほとんど5才児レベルのプロポーションでエロさがゼロであり、これまで魂をひとつも取ってきたことがない超落ちこぼれサキュバスである。しかも本人がエロを毛嫌いしており、職種的にはもうアンマッチの極致なのだが、サキュバス界隈では男から魂を奪う仕事がやれないと他にまともな仕事がないため(実験動物的な扱いとか、危険な魔獣の餌やりとか)、メムメムは仕方なく、自分を邪険にしない男子高校生(ひょう太)の家に入り浸って、ひょう太から魂を奪おうとする……と、そういう建てつけのギャグ漫画。

面白いんだが、やや出オチ感のある設定であり、当初はギャグ漫画だったのだが最近ではやや日常ドタバタ漫画っぽくなっている。もう少し展開が色々あるともっと面白いんだけどね。