白井弓子『大阪環状結界都市』2巻

大阪環状結界都市 2 (ボニータ・コミックス)

大阪環状結界都市 2 (ボニータ・コミックス)

女流作家らしくないと書くと昨今の流れには反するが、要するに細かな心理描写やファンタジーめいたSFではなく、構想力・展開力に優れた骨太な作品を描く作家の最新作。

『WOMBS』や『ラフナス』は遠未来だったけれど本作は近未来で、大阪の環状線にお化け的なアレが出るという伝記的なモチーフで作品が展開されるが、いわゆるホラー・スプラッタ的な要素はゼロで、やはりジャンルとしては伝記SFになるだろう。ミステリ要素を含んでいるそうだが、なかなか先が読めないという意味ではそうなのかな。

続きが非常に楽しみな作品のひとつ。早く3巻出ないかな。