KAKERU『科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌』5巻

科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌 5 (チャンピオンREDコミックス)

科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌 5 (チャンピオンREDコミックス)

21世紀の日本から突然異世界に転生する、いわゆるなろう系の漫画。

主人公は、ごく一般的な知識や体力と、アラクネだのゴブリンだのといった亜人的な種族(以下、クリーチャー)に対する並々ならぬ関心(多くは性的な関心)を持っており、21世紀の知識や技術を武器にに取り入り、クリーチャーの生体研究を進めるとともに、クリ娘(クリーチャーの娘)でハーレムを作ろうとしている。一方、実は主人公の親友も同じ異世界に転生しており、こっちはオタクっぽい非常に強い自己コンプレックスと、物凄い格闘技術を持っており、結果として親友の方もクリ娘でハーレムを築き上げつつある……というのが、まあ大まかなアウトラインだろうか。

こういう体つきならこんな考え方をするだろうとか、こんな考え方ならこういう風習になるだろう、といった思考実験的な面白さがあるね。

ただ、コラムみたいなので自説をかなり詳しく語っており、何というか、作中で語ってくれんかなと思う。色々な設定があって詳しく紹介したい気持ちも、それを自己正当化したい気持ちもよくわかるんだが、作者の解説があまりにも多いと、読んでいる側はちょっと冷めるというかね。せっかく没頭しているのに。