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インキュベ日記

書評2700冊・漫画評4000冊・DVD評400枚の「質より量」な記録サイト(稀に質も重視)

『WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~』

WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~ DVDスタンダード・エディション 神去なあなあ日常 (徳間文庫) 神去なあなあ夜話
あらすじは、とりあえず映画の公式サイトから引用。

毎日お気楽に過ごしていた、チャランポランな男子・勇気(染谷将太)は、大学受験に失敗、彼女にもフラれ、散々な状態で高校の卒業式を迎える。
そんな時、ふと目にしたパンフレットの表紙でほほ笑む美女につられ、街から逃げ出すように1年間の林業研修プログラムに参加することに。
ローカル線を乗り継ぎ降り立ったのは、ケータイの電波も届かぬ“超"が付くほどの田舎神去(かむさり)村。鹿やら蛇やら虫だらけの山、同じ人間とは思えないほど凶暴で野生的な先輩・ヨキ(伊藤英明)、命がいくつあっても足りない過酷な林業の現場…。
耐えきれず逃げ出そうとする勇気だったが、例の表紙の美女・直紀(長澤まさみ)が村に住んでいると知り、留まる事を決意するが…。
休む間もなくやってくる新体験、野趣あふれる田舎暮らし、とてつもなく魅力的な村人に囲まれ、勇気は少しずつ変化してゆく—。
果たして、勇気と直紀の恋の行方は?
無事に生きて帰れるのか!?
抱腹絶倒!! ワイルドすぎる青春エンタテインメントの幕が今、上がる!!

……と、要は林業を舞台としたエンタメ映画である。
長澤まさみが相変わらず可愛いのと、主演の染谷将太は演技派として最近かなり定評があることから、(映画館に行きそびれて観ることができなかったものの)どうしても観たくてBlu-rayを買ってしまった。
結果、大当たり!
「なあなあ」とは「ゆっくり行こう」「まあ落ち着け」というニュアンスを持つ言葉とのことだが、タイトルの「WOOD JOB!(ウッジョブ)」とグッジョブの駄洒落が良い感じに、この作品の「なあなあ」加減を表していると思う。
長澤まさみの可愛さもさることながら、染谷将太・伊藤英明・優香・マキタスポーツあたりが完全にハマり役で、観ていて凄く楽しかった。クライマックスの祭りも、本当にこんな祭りがあるんじゃないかと思わせる臨在感と、馬鹿馬鹿しさが混在し、とんでもなく気持ちが興奮してしまった。
というか12月に届いて以来、もう4回も観ている。
これは大推薦。
なお監督の矢口史靖は『ウォーターボーイズ』でブレイクしたが、矢口史靖作品に限らず、ニッチな業界に門外漢が飛び込んで困難を乗り越えるタイプのコメディ作品には、面白いものが多い気がする。例えば、私の好きな周防正行の監督作品『ファンシイダンス』『シコふんじゃった』『Shall we ダンス?』はどれも「ニッチな業界に門外漢が飛び込んで困難を乗り越えるタイプのコメディ作品」であるが、間違いなく大傑作である。

以下、余談っつか妄想

林業エンタメなるものが成立するとなると、マグロ漁師エンタメなんてのも面白いんじゃないだろうか?

一浪して大学に入ったものの全く勉強することなく自堕落な大学生活を送ってきた主人公は、あと1年で卒業というところで、父親が(父親の友人の)借金の保証人になっていたせいで、卒業どころか実家すら手放しかねない状況に! 借金取りに「息子を2年間マグロ漁船に乗せたら、借金をチャラにして大学も卒業させてやる」と言われた父親は、一も二もなく僕を騙してマグロ漁船に乗せやがった!
けれど漁船での漁師生活は、プライバシーはゼロ、仕事は辛くて船酔いも辛い。しかも船の上は磯臭い上に男臭いマッチョな男ばかりで、何人かはあろうことか僕のお尻を熱心に見つめている。
逃げ出そうにも、今はアフリカの遠洋!
無事に陸の上に帰れるのか!?
抱腹絶倒!! デンジャラスすぎる漁業エンタテインメントの幕が今、上がる!!

↑は今テキトーに作ったが、絶対これ面白い。てか、観てみたい。
配役もイメージが湧きやすい。
まず準主役である主人公の面倒を見る先輩役としては、『WOOD JOB!』に続いて伊藤英明がめっちゃハマり役っぽいが(海猿もやってたし)、坂口憲二・反町隆史あたりも(正確には海の男というよりはサーファーという感じだが)ガタイも良いし硬派な感じが合っているように思う。同じく準主役の船長役では香川照之や唐沢寿明あたりが良さそうだが、『WOOD JOB!』の光石研みたく、最近の漁師は結構インテリなんですよという体で、文化系の雰囲気を持った俳優でも良いかもしれない。大杉蓮とか?
全然漁師っぽくないめっちゃヨボヨボな爺さん(笹野高史)を入れたり、主人公のお尻を狙う役とか(速水もこみち)、他にも阿部サダヲ・高橋克実・八嶋智人・生瀬勝久・渡辺いっけいといった三枚目をやれる濃い目の俳優を1〜2名キャストしたら、尖ったキャラも簡単に作れそう。TOKIOの山口達也も良いなあ。
漁師コメディ映画だと女性の出る余地は正直かなり少ないが、まあヒロインは主人公と同じ大学生で、しかも素直に待つ度量の広い女性じゃなくて、都会的でとても待ちそうにない女性が、主人公が帰ってこないことに対して不満を募らせてブーブー文句を言う感じが良いね。誰だろ。
まあ女性キャストを増やすなら、遠洋漁業じゃなくて、地方の漁港・漁村を舞台にする手もあるな。田舎のバーに準主役がハマるというのは『WOOD JOB!』と全く同じ構造だけど、準主役が漁港ごとにお気に入りの女を作っているという設定も、ベタだけど良いね。
もしも映画じゃなくて連続ドラマなら、「ほとんど女みたいな男」という体で、女性を配役に入れても、描写するだけの時間的余裕があるだろう。いや、いま思ったけど、よくあるドラマの設定として、女の子が女であることを隠して漁師の世界に飛び込むというのもあるなあ。その時の主役は本田翼一択でお願いします。
……大晦日で暇なので、妄想しすぎました。
そろそろ止めないと現実世界に戻ってこられなくなるため、この辺にしておきたい。