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久保孝稔『How To STARTUP イノベーションを起こすビジネスアイデアの育て方』

How To STARTUP――イノベーションを起こすビジネスアイデアの育て方作者:久野孝稔あさ出版AmazonOODAだのVUCAだのと、要は不確実性の高まっている現代でどうビジネスアイデアを出せば良いかを論じた本。まあまあ。

石原千秋『読者はどこにいるのか 読者論入門』

読者はどこにいるのか; 読者論入門 (河出文庫)作者:石原千秋河出書房新社Amazon本書について小説を読むを読むとはどういうことなのか?小説を読む人すなわち読者とは何なのか?読者は、小説に対してどこまで自由な読みが許されるのか?――これを考えるのが読…

亀田啓一郎『自力で目標達成できる「ヨミ表」マネジメント』

自力で目標達成できる「ヨミ表」マネジメント作者:亀田啓一郎クロスメディア・パブリッシング(インプレス)Amazonリクルートでは営業管理表を「ヨミ表」と読んでいるそうで、その内実を露わにした本である。それだけで一冊にする本なので、どれだけのものか…

安達裕哉『頭のいい人が話す前に考えていること』

頭のいい人が話す前に考えていること作者:安達 裕哉ダイヤモンド社Amazonうーん。まあまあ……なのかな。いつ、なぜ買ったのかあまり覚えていなかったのだが、いざ読むと、個人的にはほとんど心が揺さぶられなかった。回りくどくて。新卒や若手には良いのかも…

佐藤優『それからの帝国』

それからの帝国作者:佐藤 優光文社Amazon佐藤優はこれまで自伝的ノンフィクションを10冊近く出している。その中でも代表作は、本書の「まえがき」で紹介されているように『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』『自壊する帝国』『先生と私』『十五の夏…

今野敏『夜 隠蔽捜査10』

一夜―隠蔽捜査10―作者:今野敏新潮社Amazon隠蔽捜査シリーズの最新刊。今回は売れっ子作家の誘拐というセンセーショナルな内容。しかし主人公は相変わらず……つまり相変わらずの面白さである。永遠に続いてほしいわこれ。

黒木亮『地球行商人 味の素グリーンベレー』

地球行商人 味の素グリーンベレー作者:黒木亮中央公論新社Amazonグリーンベレーとは言わずと知れたアメリカ陸軍特殊部隊だが、味の素には「グリーンベレー」と標榜されたチームがあるらしく、味の素という調味料メーカーが、露天一軒一軒レベルのくっそ泥臭…

清武英利『トッカイ 不良債権特別回収部』

トッカイ 不良債権特別回収部 (講談社文庫)作者:清武英利講談社Amazon「整理回収機構」という存在を、わたしは何となく知っている。わたしは1978年生まれで現在45歳だが、わたしより10歳下(35歳)の人間は、もう知らないかもしれない。25歳だとほぼ知らない…

清武英利『どんがら トヨタエンジニアの反骨』

どんがら トヨタエンジニアの反骨作者:清武英利講談社Amazon86というスポーツカーを現代に復活させたエンジニアを主人公としたノンフィクション。わたしは自動車プロダクトにも自動車産業にも全く何の興味もないが、自動車には3万点以上の部品があり、とん…

黒木亮『メイク・バンカブル! イギリス国際金融浪漫』

メイク・バンカブル! イギリス国際金融浪漫 (集英社学芸単行本)作者:黒木亮集英社Amazon金融界隈のビジネス小説の書き手である黒木亮の自伝ノンフィクション。仕事の大きさにビビってしまう。これを30代前半でやり遂げたというのだから、なんか、嫌になっち…

黒木亮『世界をこの目で』

世界をこの目で作者:黒木 亮サウンズグッド カンパニーAmazon金融界隈のビジネス小説では日本トップクラスの書き手である(当然だ、日本トップクラスの国際金融マンだったのだから)黒木亮のエッセイ集。内容は多岐に渡る。世界的な活躍をしていて凄いなと思…

清武英利『サラリーマン球団社長』

サラリーマン球団社長 (文春e-book)作者:清武 英利文藝春秋Amazon阪神の野崎さんと、広島の鈴木さん。サラリーマンという立場で「球団社長」を努めた2人の物語。広島生まれ、大阪育ちで広島カープファンのわたしにとっては、めちゃくちゃ面白かった。90年代…

鈴木貴博『「AIクソ上司」の脅威 2030年、日本企業の序列がひっくり返る』

「AIクソ上司」の脅威 2030年、日本企業の序列がひっくり返る (PHPビジネス新書)作者:鈴木 貴博PHP研究所Amazonもう20年近く追いかけている書き手の最新作……なのだが、なんか「薄墨」って感じ。鈴木貴博のことが気になる方は、以下2冊を読んだ方が面白いと思…

真山仁『ブレイク』

ブレイク (角川書店単行本)作者:真山 仁KADOKAWAAmazon地熱発電ということで期待したのだが、なんか間延びした印象で、あんまり面白いと思えなかった。ハゲタカシリーズの作家なので、ちょっと期待しすぎたかな。

真山仁『タングル』

タングル作者:真山仁小学館Amazonまあまあ。ハゲタカシリーズの鷲津が出てくるが、半端に出すよりもハゲタカシリーズとして書き切った方が面白かった気はする。

鈴木祐『運の方程式』

運の方程式 チャンスを引き寄せ結果に結びつける科学的な方法作者:鈴木 祐アスコムAmazon運の力は重要、という本。 好奇心を持って物事を探索することが重要、すなわち行動量が必要 広い視野が重要 ある種のコミットメントも重要 成功した人は、成功前は幅広…

小倉基弘+山本恵亮『コンサルが「次に目指す」PEファンドの世界』

コンサルが「次に目指す」PEファンドの世界作者:小倉基弘,山本恵亮クロスメディア・パブリッシング(インプレス)Amazonアンテロープという転職エージェントの人たちが書いており、正直、理想的すぎる描写だと思う。ただPEファンド界隈を目指したいという方…

秀島迅『プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑』

プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑作者:秀島迅日本文芸社Amazon「うれしい」「かなしい」「おこっている」などの感情をそのまま「うれしい」と書くと、直接的すぎて文章に広がりがない。別の表現で「うれしい」を表現できないか?その問…

森沢明夫『プロだけが知っている 小説の書き方』

プロだけが知っている 小説の書き方作者:森沢明夫飛鳥新社Amazon読者に寄り添うタイプの小説指南本。まあまあ。

佐藤友美『書く仕事がしたい』

書く仕事がしたい作者:佐藤 友美CCCメディアハウスAmazon著名ライターによるライター論、ということになるのだろうか。ライターとして食べていくために重要なのは「文章力」だと思いきや、それ以外のほうが重要である――一言でまとめたら、こうかな。例え…

済東鉄腸『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』

千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話作者:済東鉄腸左右社*Amazonタイトルが「なろう系」のそれだな。タイトルで概ね表現されているので、まあタイトルを読んでくださいという話になる…

呉智英『バカに唾をかけろ』

バカに唾をかけろ(小学館新書)作者:呉智英小学館Amazonいつもの呉智英という感じで、面白いのだが、ひとつずつの文章量が短く、若干物足りない。もう少しだけで良いから長めの文章で、しっかりと世の中を論じてほしい。

井上真偽『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』

聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた (講談社文庫)作者:井上真偽講談社Amazon『その可能性はすでに考えた』の続編。「仮説の否定」という前作の設定は後ろに下がり、キャラが優先。まあ面白いけど。

井上真偽『その可能性はすでに考えた』

その可能性はすでに考えた (講談社文庫)作者:井上真偽講談社Amazon同じ作者の『ぎんなみ商店街の事件簿』が面白かったので買ってみたが、こちらも面白い。というか尖っている。本作の主人公はフーリンという金貸しの長身中国人美女で、探偵役は上苙丞(うえ…

井上真偽『ぎんなみ商店街の事件簿 〜Sister編〜』

ぎんなみ商店街の事件簿 ~Sister編~作者:井上真偽小学館Amazon話題になっているというので前情報ゼロで購入&読了。前日Brother編を読み、今日Sister編を読んだところである。ぎんなみ商店街の事件簿 ~Brother編~作者:井上真偽小学館Amazon…

井上真偽『ぎんなみ商店街の事件簿 〜Brother編〜』

ぎんなみ商店街の事件簿 ~Brother編~作者:井上真偽小学館Amazon話題になっているというので前情報ゼロで購入&読了。Brother編とSister編でセットで読めという話らしいので、感想は明日。

PwCコンサルティング合同会社『デジタルチャンピオン 変化適応と新価値創造のための思考とその戦略』

デジタルチャンピオン―変化適応と新価値創造のための思考とその戦略作者:PwCコンサルティング合同会社,PwCあらた有限責任監査法人東洋経済新報社AmazonPwCは、世界が直面する喫緊の課題を「ADAPT」として警鐘を鳴らしてきたそうだ。 Asymmetry(貧富の…

所千晴『資源循環論から考えるSDGs』

資源循環論から考えるSDGs作者:所千晴エネルギーフォーラムAmazon資源循環工学の研究者という立場からSDGsを論じた本。語り口は易しいが、内容はけっこう細かい。個人的には「そんなことまでSDGsというか脱炭素なのか」という話が多く、参考にはなった。…

鈴木貴博『シンギュラリティの経済学 第二版』

シンギュラリティの経済学 第二版 (百年出版)作者:鈴木貴博Amazon以前読んだ『シンギュラリティの経済学』の第二版。これ読んだの2016年か……時の流れは早い。incubator.hatenablog.com詳細は2016年で書いた上の感想を読んでいただくとして、ロボットに給与を…

竹内謙札『SDGsアイデア大全 「利益を増やす」と「社会を良くする」を両立させる』

SDGsアイデア大全 ~「利益を増やす」と「社会を良くする」を両立させる~作者:竹内 謙礼技術評論社Amazon長く使えるものは価値が高いだの、ゴミが出ない簡易包装は価値が高いだのといった、SDGs的な価値観とそれを体現した商品・サービスを紹介した本。かな…