ふかふかダンジョン攻略記 ~俺の異世界転生冒険譚~【kindle限定特典付き】 4巻 (ブレイドコミックス)
- 作者:KAKERU
- 発売日: 2021/03/10
- メディア: Kindle版
こう書くと実につまらなさそうに思えるが、それで実際けっこう面白いってのがね。
でも『科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日記』との差が正直あまりないので、個人的には2つやる必要性は感じない。
ふかふかダンジョン攻略記 ~俺の異世界転生冒険譚~【kindle限定特典付き】 4巻 (ブレイドコミックス)
こう書くと実につまらなさそうに思えるが、それで実際けっこう面白いってのがね。
でも『科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日記』との差が正直あまりないので、個人的には2つやる必要性は感じない。
作者的にも色々と周囲のキャラクターや設定を追加しているんだが、この読後感は何なんだろうなあ。主人公がどこまで行っても「見えないフリ」をする以外のことをしていないから、出オチ感が拭えないのだろうか。
でも主人公が能動的に問題に対処してしまうと他の作品と差がつかなくなるし、一気にクライマックスになだれ込んでしまう気もするので、その塩梅が難しいな。
もう20巻か。気づいたら『溺れるナイフ』全17巻を超える長編だ。まだまだ長くなりそうで、どこまで続くか想像もつかんな。
衝撃を受けつつ、この手の漫画でどうしても解決できない違和感というかお約束が、そんなに事件に巻き込まれないよねっていう。コナンの登場人物まで突き抜けると(おそらく)キャーと叫んだ3分後にはカップラーメンすすれるぐらいなんだが、普通は色々と悶々としたりするわけで。この作品は、過去の事件の関係者が(友達のいない)主人公と絶妙な距離感で繋がっていて、上で書いた違和感というかお約束が、ギリギリのところで違和感がない感じになっている。
あと、病院の女の子の秘密というか何というかが、絶妙に切なくて、もう。ととのう、絶対何かしらやらかしてほしい。
いわゆる悪徳弁護士とは少し違うようなのだが、当然、闇社会に通じた弁護士だ。
なかなか刺激の強いシーンもあり、『闇金ウシジマくん』同様その手の耐性がない人は読んではならない。
作者的には思い入れがあるんだろうけど、サブキャラ同士でやり合う展開はどうも好きになれない。
9巻から貧困ビジネスをテーマにしているが、これまた色々と考えさせられる。そもそもどうやって生活保護の人から金を巻き上げるんだろうと思っていたが、本作や『闇金ウシジマくん』を読むと、いろんな手口があるんだなーと。けど急に知的障害者の話を差し込んだのはちょっと唐突感があった。確かに軽度の知的障害者が貧困ビジネスや、風俗産業などで搾取されるという話は考えられるけど。
それから10年以上が経ち、その病院長は総合病院を手放し、北海道の北広島市で、地域の小児科医療を本気で支える小児科を作ろうとする。そして小児科医として働く2人の息子に声をかける――というプロローグ。
なお、説明の都合上「父親視点」で書いたが、実際は下の息子が主人公である。絶縁して15年も会っていない父親から手紙が来る。その父親は、かつて自分が切り捨てた小児科医療を始めようとして、小児科医である自分に声をかけてきた……息子視点から見ても、なかなか予断を許さないストーリーだ。
けっこう面白い。
丑嶋馨が経営する「カウカウファイナンス」に金を借りにくる客を中心とした、社会の底辺の人間模様を描いた漫画なのだが、カウカウファイナンスは闇金である。金利も10日5割(トゴ)というとんでもない利息だ。しかし表の消費者金融などから借りれない人たちにとっては、こうした闇金が無いとそもそもお金の都合がつけられないわけで、表の消費者金融と違って記録が残らなかったりと、実は借り手にとっては良い面もある。
「必要悪」だのと通損論をぶつつもりは全然ない。なんか色々と考えさせられる。
しかしあれだ、読んでいて強く思ったのが2点で、まず汚い部屋がリアルだということ。もうひとつは、拷問シーンがめちゃくちゃ痛そうだということ。アキレス腱をペンチのようなもので切ってしまうところとか、想像した瞬間マジで寒気のようなものが襲ってきて、タマヒュンになった。
ハコヅメ~交番女子の逆襲~(16) (モーニングコミックス)
お仕事あるある漫画がここまで面白くなるかというある意味エポックメイキングな作品であり、もう何度読んでも笑えるし泣けるしで、はっきり言って嫌いだった警察官に関する印象が一変した。チョロい? まあチョロいかもしれんが、面白いから良いんです!
一昔前のスピンオフは、シリアス作品を4コマにしてキャッキャする程度の非常に雑なスピンオフが多かったが、最近は質の高いものも増えている。
本作もけっこうよく練られていて、本編であまり着目されていないキャラのサイドストーリーが読めたりして、ほんとよくできているなと思う。
[まとめ買い] かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~
姫ヶ崎櫻子は今日も不憫可愛い 1 (MFC キューンシリーズ)
今回は、主人公カップルの当て馬として雑に扱われる「負けヒロイン」にスポットを当てた作品。わたしは本作で「負けヒロイン」という言葉を初めて知ったのだが、調べてみるとオタク界隈では確かにそんな言葉があるようだし、この手の位置づけのキャラは実際よくある。主人公カップルにお互いを意識させ、やきもきさせ、彼ら(彼女ら)のアプローチで良い思いもして、恋敵を倒すために成長もさせ、果ては最後に友情まで結んでしまうことすらある完璧超人である。
主人公・姫ヶ崎櫻子はまさに屈指の負けヒロインと言って良く、上記は当然のこと、雑なお色気エピソードも多々あり、もう最高。