信濃毎日新聞社編集局『ボクは日本人――アンデレちゃんの一五〇〇日』

アメリカでは、育てられない子供や身寄りのない子供は施設に預けるよりも里親を探す方が一般的で、日本在住のある米国人牧師夫妻も、色々な事情のある赤ん坊を引き取って育てている。そんな中、夫妻は素性もよく知らないフィリピン人から赤ん坊を預かることになったのだが、夫妻は日本で生まれ日本で育てていくのだから赤ん坊には日本国籍を取らせたいと考える。しかし母親の素性がハッキリしないことや法の問題から、簡単には日本国籍を取得できず、裁判を起こす――といった内容である。

なかなか興味深かったが、いま個人的に知りたいと思っている「外国で生まれ育った人が日本に帰化することを決心した理由」はよくわからなかった。そもそも、このケースは親が帰化させようとしているわけだからなあ。