スペンサー・ジョンソン『チーズはどこへ消えた?』

かなりのベストセラーで、80万部くらい売れているらしい。テレビで紹介されたという話だから、もしかしたらミリオン突破するかも。

内容はシンプル。みんな性格の違う2匹の鼠と2人の小人は、苦労の末に「チーズ」を見つけることが出来た。2人と2匹はとても喜び、「チーズ」のある生活を満喫していた。しかし、ふと気づくと「チーズ」は全てなくなってしまっていたのだ。四者はそれぞれ、「チーズ」を探しに出かけたり、「チーズ」のないことにうろたえたり、「チーズ」が出てくるのをじっと待ったりする――といったストーリー。ここでいう「チーズ」は、みんなの大事なもの――仕事・名誉・財産・人間関係・安らぎ――の比喩である。つまり大事なものが失われたときに登場人物がどう行動するか、そして新しいチーズを探しながら何に気づいていくのか、それを見ていくのだ。内容はシンプルな上に目新しいものでもないけれど、まあまあだと思う。