松本仁一『アフリカを食べる』

本書はいわゆる「異文化エッセイ」なのだが、俺は「異文化エッセイ」や「紀行文」の類が大好きだ。この種の本はあっけないほど簡単に俺を別世界にトばしてくれる。確かに小説も俺を現実逃避させてはくれるが、小説は読みたいとき(読めるとき)とそうでないときがあるし、作品の世界にのめりこむのに疲れるときがある。その点、異文化エッセイや紀行文はいつでも読めるし、別に疲れることもない。本当に存在する世界だというのも、小説とは違ったワクワク感がある。

内容も、もう最高に素晴らしい。必読だぜジョニー。