編:ロバート・シャパード+ジェームズ・トーマス(訳:村上春樹+小川高義)『Sudden Fiction 超短編小説70』

本書は「Sudden Fiction」のアンソロジーである。「Sudden Fiction」は短編とは全く異なるし、ショートショートとも少し違うらしいのだが、あまり細かく気にする必要はない。要は掌編(とも違うらしいのだが)くらいの長さの小説である。短編なので面白さにはバラツキがあるけれど、それより何より、600ページ弱もあるので読むのがかなり大変だった。分厚すぎます。それぞれの小説は短いんだけれど、収録されている小説の数がかなり多いんだよな。面白いものは面白いので、それは良いんだけれど、面白くない小説や自分に合わない小説はどんどん読み飛ばした方が良さそう。

ちなみに訳者は村上春樹と小川高義の2人だが、それにしても村上春樹は熱心に翻訳をしている。日本で最も精力的に翻訳活動を行っている小説家じゃないだろうか。