今村仁司『現代思想のキイ・ワード』

著者の言うように、本書は中立的といった感じではない。著者の好みや感性に則ってピックアップされたキーワードは、わりと偏っているし、数も少ない。まあ独自性を出すという意味では悪くはないんじゃなかろうか。ただ、端的に記述が古い。まあ1985年における「現代思想」だからなあ。ドゥルーズの『アンチ・オイディプス』も『千のプラトー』も翻訳されてなくて、これからドゥルーズは受け入れられて広まるだろうとか言ってるし。とっくに広まってるというか、もうドゥルーズ自殺したんですけど!