ポール・ストラザーン『90分でわかるフーコー』

俺の大好きな90分でわかるシリーズの新刊。毎度毎度のことだが、軽妙かつ切れ味鋭い文体だ。

今回は哲学者フーコーだが、フーコーはゲイである。マイノリティである自分の正当化――といったら言い過ぎかもしれないが、自分がマイノリティであるだけに、監獄の囚人やゲイなどを初めとした社会的にマイノリティとされる人々に対してフーコーは常に気を配っていた感じがする。行動的な哲学者という点でも好感が持てる。