エリヤフ・ゴールドラット『チェンジ・ザ・ルール!』

ゴールドラット博士の3作目の小説だが、1作目2作目とは登場人物が全く異なる。今作は製造業ではなくソフトウェア会社が舞台だ。在庫削減のためERPを導入したものの、効果が見えないどころか、逆に在庫が増えてしまっている。当然「何のためにシステムを導入したのだろう」という疑問が沸いてくるのだが、ここでゴールドラット博士は重要な指摘を行う。「システムを導入しただけでは、利益にはつながらない。なぜなら、何もルールが変わっていないからだ!」

何のためのITなのか、何のためのシステムなのか、非常に考えさせられた。世間的な評価はわからないが、個人的にはシリーズ最高の衝撃を受けた。必読。