佐々木直彦『キャリアの教科書』

「自分は何ができるのか」「自分は何をしてきたか」「自分は何をやりたいのか」「なぜそれをやりたいのか」「人生をどう生きていきたいか」という5つの質問に答え、「フィールドワーク」「コンセプトワーク」「ネットワーク」という3つのワークを高めることで、エンプロイアビリティ(雇われる力)が磨かれる――といったアウトライン。もっとぶっちゃければ「自己を見つめて考えて協力して実行できる奴は強い」ということになるだろうか。ぶっちゃけすぎだけど。

この種の本は要約してしまうと内容の良さがそれほど伝わらないな、という感じはある。要約すると当たり前過ぎて何の面白みも感じられないかもしれない。ただ、俺はかなり面白かった。非常に平易な本で楽に読めるが、内容は深い。仕事に限らず、自分がどう生きていくかということを考えるための視点を与えてくれる本で、俺は深く読む価値も何度も読む価値もあると思った。俺は線を引き引き熟読した。必読。