日野佳恵子『クチコミュニティ・マーケティング2』

本書は実践編だそうだ。クチコミ・マーケティングは非常に役に立つ考え方・ツールであるが、決して単発のブームやヒットで終わらせるべきものではなく、長期的スパンで顧客と創り出していくものだ――という前作と同じ主張が基本だが、インターネットとクチコミの関係について詳しく述べてあるのはとても良かった。

本書では検証データが多く載せられている。それ自体はなかなか興味深いものも多いが、アンケートを初めとした数々のデータは、相変わらず前作と同じ疑問を差し挟まずにはいられない。かなり面白いデータもあるのだから、もっときちんとデータを採るべきだと思う。