大前研一『サラリーマン・サバイバル』

国家にも企業にも頼れなくなってきた現代社会において、1人のサラリーマンとしてどのように成長し、生き残っていけば良いか――といったアウトライン。ビジネス書の年間ベストセラー2位にもなり、小学館文庫からも出ているが、俺は図書館で借りたのでハードカバーの方を読んだ。

大前研一の自信満々な有言実行ぶりには「そりゃあアナタは、高校までの6年間と大学時代に1年間英語の勉強しただけで通訳の資格を取れて英語ペラペラだし、MITのドクターを同期最短の2年9ヶ月で修了してるし、20代で屈指の原子力技術者だし、マッキンゼーで15年間以上も世界最高のフィーを獲得してきたけれど、そうでない人は果たして参考になるんですか!?」と思わずツッコミを入れたくもなる。しかし実際は非常に参考になるし、アツい思いと明確な筆致で、読むとモチベーションはけっこう高まる。

ところで大前研一の本を読むと、英語は重要だと改めて実感するなぁ……。