伊藤守『コミュニケーションはキャッチボール』

コミュニケーションはキャッチボール

コミュニケーションはキャッチボール

コミュニケーションのやり取りを「キャッチボール」にたとえ、全編その比喩を用いてコミュニケーションの有り様を解きほぐしている。非常にわかりやすく、またいつもながら心を揺さぶる文章である。個人的には必読。
ちなみに本書でも、昨日の『小さなチームは組織を変える』と同じく「ソーシャルキャピタル社会関係資本)」の概念を取り上げている。本書ではソーシャルキャピタルを「人々の間の積極的なつながりの蓄積によって構成される、協力行動を可能にするような信頼、相互理解、共通の価値観、行動のすべて」と定義しているが、今後の著者のコーチンメソッドは、ソーシャルキャピタルが重要なキーワードとなっていくのだろうか。