菊地成孔+大谷能生『東京大学のアルバート・アイラー』

東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編

東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・歴史編

東京大学の一般教養講義を活字化したもので、簡単に言えば、ジャズの歴史を追っていたもの。専門的な話も少々ある上、ジャズに明るくないので、上手く説明できません。上巻は前期の講義(通史)を活字化したもので、今後出版予定の下巻は、テーマを決めてゼミ風に講義したものらしい。
著者の菊地成孔(きくち・なるよし)はバンドからソロまで非常に幅広く活動しているアーティストだが、最近「天才」だ何だとどうにもブレイクしている。音楽は、どこかで「エロくて変態的だ」と評されていたが、確かに言い得て妙だ。実際、そーゆー猥雑さを求めて歌舞伎町のど真ん中に住んでいるらしい。この人、意識してみると、音楽だけでなく、現代思想ポップカルチャー関係でもわりとよく出てくる。漫画の帯でも何度か見かけたな。マルチな才能って言うんでしょうな。