『COURRiER Japon(クーリエ・ジャポン)』創刊3号

フランスの「Courrier International(クーリエ・アンテルナショナル)」と提携し、世界の重大記事や日本のことを海外メディアがどのように報道しているのかを集めた隔週発行の雑誌。
創刊3号ということで、落ち着いてきたという印象。インドネシアの特派員による秋葉原のリポートが、個人的には最も興味深かった。ポップカルチャーに詳しいライターのブライアン・ルーは次のように語る。

アキハバラは夢が買える街なんだ。僕は東京に夢を見るよ。そう、SF映画『ブレードランナー』を観て、宇宙に夢を見たようにね。OTAKUにとって、アキハバラは完璧な街なんだ。

夢とは何を指すのか。そして完璧な状態とはどんな状態なのか。軽々しく即断することは避けたいが、秋葉原が何か特別な磁力を持った街だということは確かだろう。前に読んだ森川嘉一朗の『趣都の誕生』という本でも、渋谷や新宿と秋葉原では、歩く人の「体型からして違う」ことが指摘されていた。いずれにせよ、いよいよ海外メディアからも、秋葉原がオタクの街として注目されてきたということは、認識しておいて良いのかもしれない。