- 作者: 桂正和
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/05/19
- メディア: コミック
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一方、3巻から始まる「第2章 青義」の主人公・コウガは、自分がヒーローになることを痛切に望んでいる。泣く子も黙るアマギコーポレーションの跡取りにして、学力も全国クラス、サッカーも全国優勝、そしてハンサム……というまさに「漫画」じみた境遇なのだが、しかしコウガは満たされないものを抱え続ける。それは「ヒーローになりたい」という子供のころからの夢に対して、誰も本気で取り合ってくれないからである。
幸いにも生家は、優れた財力と優れた科学力を有しており、コウガはアマギコーポレーションの技術を利用して「ヒーロー」になろうとする。その目論見は一部ではあるが短期間で成功した。しかし、ある怪しげな男がコウガに近づき、ヒーローになりたいというコウガを誉めそやす。「キミの手助けをしたい」が、ヒーローとしての資格があるかどうか「テストを受けてもらう」と、コウガを無理やり命がけの「テスト」に巻き込むのである。
正義とは何か。悪とは何か。絵は巧いがありふれたモチーフだ……と思っていたけれど、さらに物語が面白くなってきた。アメコミ調の絵柄もナイス。