こいずみまり『若奥様とセールスマン』

若奥様とセールスマン (〔ぶんか社コミック文庫〕)

若奥様とセールスマン (〔ぶんか社コミック文庫〕)

書名の通り「若奥様」と「セールスマン」が玄関先だけで展開するギャグ4コマ。常にニコニコしている若手セールスマンが節操無く様々な商品を持ってきて、クール(というか無表情)な若奥様に「いらない!」と突っ返されたり酷い目に会わされたりする――という展開で、ギャグ自体は良くも悪くも非常にくどい。けれど、それは狙いだということが「あとがき」に書かれている。コミックスで読んだらお腹いっぱいな面もあるが、雑誌の中では非常に「おいしい」ポジションではないだろうか。下ネタが多いのに露出はほとんど無いのも、著者の狙いである。
最後の4コマのオチも俺は気に入った。
ところでAmazonのレビューを読んだら、いま俺が書いた感想に非常によく似ていた。展開の決まった4コマギャグなので、みんな同じような感想を持つようだ。「あとがき」で著者が色々と設定について書いていることも関係しているかもしれない。