『プラネテス 9』 - インキュベ日記

出版社/メーカー: バンダイビジュアル
発売日: 2004/12/23
メディア: DVD
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幸村誠が週刊モーニングに不定期連載したSF漫画『プラネテス』のテレビアニメ版のDVD。最終巻となる第9巻では、以下のエピソードを収録している。

#24　愛
#25　惑い人
#26　そして巡りあう日々

アニメ版最大のハイライトである宇宙防衛戦線のエピソードは、愛を語るタナベの限界を見せる形で幕を閉じた。これは原作（漫画版）ではハチマキのエピソードなのだが、タナベとオリジナルキャラクターのクレアのエピソードに変更することで、原作とはまた違った深みが出せたと思う。
この日記では主に、原作とは違ったアニメ版独自のキャラクターやストーリーに注目してきたが、他にも本作の良さは多くあった。たとえば音楽は非常に良い。和楽器を積極的に用いているが、宇宙モノというスケールの大きなテーマに意外なほど合っている。Wikipediaによると「サンプリングではなく本物の和楽器奏者を用いており、三味線、笙、尺八を使ったトラックは完成度が高い。効果音程度に留まらず、和楽器の積極的な使用が光るアニメ作品は目下これしかない」とのこと。
さらに言えば、絵柄も合格点を軽く超える素晴らしいクオリティ。人物の動きも（少なくとも俺にとっては）特に違和感なかったし、宇宙から見たオーロラもめちゃくちゃ綺麗だった。総合的に文句なしのクオリティの傑作で、めちゃくちゃ楽しみました。必見！