『時効警察』1巻

時効警察 1巻 [DVD]

時効警察 1巻 [DVD]

テレビ朝日で製作・放送された深夜ドラマ。資料整理および遺留品の返却をする時効管理課は、警察の中でも至極おっとりまったり仕事をしている部署であり、趣味に興じる時間はたっぷりある。けれどオダギリジョー演じる霧山修一朗は無趣味であり、そのことを周囲にからかわれた霧山修一朗は、麻生久美子演じる三日月しずかと一緒に時効になった事件を趣味で捜査する――という設定である。
DVD第1巻には以下のエピソードを収録している。

#1「時効の事件には、おいしいご飯の湯気が似合うと言っても過言では無いのだ」
#2「偶然も極まれば必然になると言っても過言ではないのだ!」

各話のタイトルを目にしただけで想像できるが、本作はコメディーであり、基本的には一話完結モノである。ドラマの中でコントをやろうとして製作したそうだが、めちゃくちゃ笑える。深夜ドラマのコメディーである点、推理モノ・ミステリーモノではあるが謎解きそのものを重視するわけではない点、トリッキーな細かいネタが膨大に配置され、しかもそれらがちょいちょい伏線になっている点などは、『TRICK』にも似ている。俺の非常に好きなタイプのドラマである。
本作の魅力は多々あるが、1点だけ挙げるならば、とにかく「時効になって逃げおおせた犯人を警察官が追いかける」という倒錯じみた設定の妙に尽きる。そしてもう1点さらに挙げるならば、コントチックな掛け合いに代表されるキャラクターの面白さであろうか。最高です!
ちなみに第1話では東ちづる、第2話では池脇千鶴がメインゲストである。どちらも妙な間合いの演技が面白く、非常に楽しめた。池脇千鶴の競泳水着姿も見られる。