NEON GENESIS EVANGELION vol.04 [DVD]
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2003/08/27
- メディア: DVD
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DVD第4巻には以下のエピソードを収録している。
第拾参話 使徒、侵入 LILIPUTAN HITCHER
第拾四話 ゼーレ、魂の座 WEAVING A STORY
第拾伍話 嘘と沈黙 These women longed for the touch of others' lips, and thus invited their kisses.
第拾六話 死に至る病、そして Splitting of the Breast
加持や葛城ミサトといった大人の男女にも当然スポットは当てられる。そもそも本作は碇シンジと葛城ミサトが主人公の物語らしい。まあ本作では老若男女を問わず全員がトラウマや深い葛藤を抱えているわけで、その中で愛だの代償行為だのといった大人の悩み全開なのが第拾伍話「嘘と沈黙」か。加持さん、良いキャラクターなんだけど。
個人的に中盤の要だと感じるのが第拾六話「死に至る病、そして」だ。擬似恋愛モードとも言えるほど良い関係に思えたシンジとアスカだが、シンジの才能は凄まじく、エヴァになんて乗りたくないと嫌々こなしているにも係わらず、エヴァのシンクロ数値は急上昇。短期間でアスカを抜いてナンバーワンの数値を叩き出す。エヴァに乗ることにプライドを賭けているアスカは、シンジに強い嫉妬を覚え、事あるごとにシンジを煽る。シンジもシンジでしっかり煽られ、油断や対抗心から不用意な行動を取り、結果としてエヴァ初号機ごと使途の体内(ディラックの海と呼ばれる虚数空間)に取り込まれてしまう――というアウトライン。第拾六話を境に、シンジとアスカの関係はギクシャクし、またアスカを起点にネルフ全体がグシャグシャに混乱し始める。そしてシンジやアスカの魂は際限なく損なわれ始める。スカッとする話ではないが、重要な話だと思う。