『巌窟王』1巻

巌窟王 第1巻 [DVD]

巌窟王 第1巻 [DVD]

アレクサンドル・デュマ・ペールの小説『モンテ・クリスト伯』が原作の、テレビ朝日で放送された深夜アニメ。GONZOや『アニマトリックス』『青の6号』の前田真宏といった人物が制作に関わっており、なかなかビッグプロジェクトである。
原作は岩波文庫から出ている(確か全6巻か全7巻)が、あまりの長さに原作は途中で挫折した。そのため原作との相違点について詳細を語ることはできないが、まず本作では19世紀のパリが舞台ではなく、未来と中世が交じり合った幻想都市としてのパリが舞台となっている。また原作では脇役に過ぎない、復讐される側の少年少女達を主人公としている。
DVD第1巻には以下のエピソードを収録している。

第一幕「旅の終わりに僕らは出会う」
第二幕「月に朝日が昇るまで」

パリの貴族モルセール家の息子アルベールは、親友のフランツと共にカーニバルで賑う月面都市ルナを訪れていた。そこでアルベールは圧倒的な存在感を放つモンテ・クリスト伯爵と出会う。危険な空気を感じた親友のフランツが止めるのを聞かず、どんどん伯爵に惹かれてしまう――というプロローグ。伯爵と関わることで、不愉快な目に会ったり危険な目に会ったり(盗賊に誘拐された)するのだが、それでもアルベールは伯爵の磁力に絡め取られていくのである。
ちなみに本作を見たことのある人にしかわからないネタだが、ベッポ可愛いなあ。