長嶺超輝『裁判官の爆笑お言葉集』

裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書)

裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書)

裁判官は無機質なことしか言わないと俺も思っていたが、説教だの何だの、けっこう人間味に溢れたことを裁判の間で言うらしい。少年犯罪を裁くときなどは「説諭」と言って、それが求められるような場合もあるようだ。本書は、自分の膨張した裁判や新聞で見聞きした裁判から人間味溢れる言葉や笑える言葉を紹介し、短いコメントをつけていく、という構成。馬鹿馬鹿しいし、買うほどではないような気もするが、読めば(笑えはしないものの)確かに面白い。著者は司法試験浪人をずっと続けてきたが、挫折し、今はライター業の傍ら(趣味と実益を兼ねて?)様々な裁判を膨張しているらしい。これだけの事例を紹介するくらいだから、相当な数の裁判を膨張しているんだろうなあ。