- 作者: 細野不二彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2002/04/26
- メディア: コミック
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この巻には以下のエピソードが収録されている。
ART.1 カメオ=貴婦人(レディ)
ART.2 "残暑絵金見舞"
ART.3 胡桃(くるみ)の兵隊
ART.4 迷わざる子羊
ART.5 浮世不景気風呂
ART.6 ジョコンダの姉妹(前編)
ジョコンダの姉妹(中編)
ジョコンダの姉妹(後編)
ART.7 ジョコンダの劇場
「ジョコンダの姉妹」は、フジタがライフワークとしている「モナ・リザの別バージョン」を探すエピソード。それに美術崇拝者であったナチスドイツ総帥アドルフ・ヒトラーが構想した「総統美術館」というモチーフが交わり合う。細々と続いていた「モナ・リザ」エピソードだが、ここに来てG・Dという新たなキャラクターが登場。今後もちょくちょく出て来るんだよなあ。
まあフジタは結局アレだったわけだが(最終巻ではないので察してくれ)、せっかくブラジルまで来てモナ・リザに逃げられたフジタは緊張の糸が切れ、すぐには帰国せず昼行灯な日々を過ごした際のエピソードが「ジョコンダの劇場」である。フジタはブラジルでたまたま、自分の娘と言い張っていた少女リザ(エリザベータ)と出会う。リザは今イタリアの音楽院の初等科に進学していたのだが、ブラジルの公演に来ていたのである。普段とは趣の異なるエピソードだが、自分がいなくとも立派に成長しているリザを見て、フジタはまた日本でアートとビジネスに明け暮れることを決意するのである。