知ったモン勝ち! 私はこの方法で資格を30取得しました ―無敵のラジカル・マスター学習法
- 作者: 稲垣勉
- 出版社/メーカー: 新風舎
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
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著者は自身の勉強に記憶術や速読術を取り入れているそうだが、それらの習得には時間も金もかかるため、それらのエッセンスを特別な訓練なしに使えるようにしたものが、本書で言うラジカルマスターである、という位置づけのようだ。ラジカルマスターの内容を一言で書くならば「文章を圧縮(単純化)することで記憶と理解のスピードを速める」ということだろうか。以下、簡単にポイントを書いてみたい。
- ラインマーカーでキーワード(というか著者の引いている箇所はキーワードというより名詞だが)に線を引きながら、市販の基本書を読み進める。
- ラインマーカーは2色用意し、文ごとに色を入れ替えながらマークする(意味のまとまりを視覚的に意識するため)。
- 2回目以降は、マークした箇所を中心に読み進める。
- より理解を深める際は、マークした箇所を基に、難しい言葉や概念を簡単な言葉に置き換える。(ラジカルマスターでは、原則としてノート作りは行わない。手間がかかるためというのが理由で、通常この作業は頭の中だけで行う。ただ、より効果を高めるために、ノートにまとめることもある。)
まあ、まとめると大したことのない内容のようにも思える。しかし、例えばラインマーカーを2色用意するというアイデアなどは、実際けっこう使えそうな気がする。こういった実践者の些細な工夫というのは、けっこう重要だと俺は思うのである。
ちなみに本書では、過去問を「記憶」のために使い倒している。前日の苫米地英人『頭の回転が50倍速くなる脳の作り方』では、過去問は解くなと書いていたが、本書の方が現実的で、理解にも記憶にも良いアプローチだと思う。