あだち充『H2』11巻

H2 (11) (少年サンデーコミックス)

H2 (11) (少年サンデーコミックス)

『タッチ』『クロスゲーム』『みゆき』『陽あたり良好!』などで知られるあだち充による青春高校野球漫画。
大の親友でありライバルであるエースの国見比呂と天才バッター橘英雄は、キャッチャーの野田敦と共に、中学野球で地区大会二連覇を果たす。しかしその後、比呂は肘、野田は腰に爆弾を抱えているという医師の診断を受け、野球を断念。英雄が野球の名門・明和一高に進学したのに対して、比呂と野田は野球部のない千川高校に進学する。しかし比呂と野田の通院していた上武医院は無免許医師であり、診断も嘘っぱち。今さら野球の名門高校に転向するのも気恥ずかしいので、2人は野球愛好会を野球部にして、ゼロから甲子園を目指す――というアウトラインであろうか(Wikipediaを基に作成)。
比呂の父親はグータラサラリーマンなのだが、ヒロインの春華の父親は何と比呂の父親の勤める会社の社長である。しかも今度の比呂の対戦相手・支倉君は、比呂の父親が勤める会社で専務を勤める支倉専務の息子さん。さすが巨匠、ベタベタな展開をちっとも恐れません。