
- 作者: あだち充
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2000/04
- メディア: コミック
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真っ向勝負なんて言葉は……
打者にとって都合のいい――
きれいごとだぜ!
全くその通り!
どこかで聞いたことがあるが、プロ野球の世界でもし球種が完全にわかっていれば、バッターが圧倒的に有利になり、バッターは4割どころじゃない打率を残せるそうだ。そりゃ当たり前の話で、球種が完全にわかれば、何度か対戦するうちに球筋とタイミングがわかる。160キロのストレートだろうが、80キロのチェンジアップだろうが、あとはコースだけなのである。バッティングマシーンだ。清原みたいに「ストレートで勝負せえ!」などとピッチャーを威嚇する奴は、「俺に打たせえ!」と威嚇しているのと同じだと俺は思っている。
そもそもストレートが真っ向勝負あるいは男らしいピッチングで、変化球がかわす投球なんて、誰が決めたのだろうか。投手は自信のある球種をベースにしながら、相手に球種やコースを悟られないように投げるべきで、それこそが本当の真剣勝負だと思う。