アルビン・トフラー『「生産消費者」の時代 NHK未来への提言』

アルビン・トフラー―「生産消費者」の時代 (NHK未来への提言)

アルビン・トフラー―「生産消費者」の時代 (NHK未来への提言)

情報社会において重要になるとトフラーが提唱する「生産消費者」という考え方は、俺なりの理解で乱暴に書けば「産業革命以降ずっと明確に区分されてきた生産者と消費者の関係が融合していく」というもの。まさに今のWeb2.0的な考え方。しかし本書を読んで、実は産業革命以前の農耕生活においては生産者と消費者は明確に区分されていなかったのだなというシンプルな事実が腹に落ちた。もちろんWeb2.0は単純な揺り戻しではないのだけれど、トフラーのような長いスパンで物事を見ることで、新たな発見がある。