
- 作者: 柏原麻実
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/03/21
- メディア: コミック
- 購入: 6人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (75件) を見る
例えば、高橋留美子の名作『めぞん一刻』については、こんなもの誰でも「最終的には五代裕作と音無響子が結びつくんでしょ」というのはわかる。わかるんだが、読者はドキドキハラハラワクワクするし、引き込まれる。それは「最終的には幸せになるかもしれないが、そう簡単には引っ付けないし、幸せにもさせないよ」という、作者のある種の業のようなものがあったからなのである。しかし本作には、それがない。
加えて書けば、最近はドタバタが過ぎて正直ちょっと寒い。ドタバタは読んでいて楽しくてナンボで、寒いドタバタというのは致命的である。
絵柄もキャッチーだし、最初は面白かったんだけどなあ。