ポール・オースター『わがタイプライターの物語』

わがタイプライターの物語

わがタイプライターの物語

柴田元幸の翻訳によるポール・オースターのエッセイ。ポール・オースターはPCが嫌いらしく、頑固にタイプライターで小説の清書を行っているようだ。タイプライターは文字を消すこともできないのに、よく使うな。しかしタイプライターをカタカタ売っている小説家というのは実にサマになる。
ところで俺はタイプライターを使ったことなど一度もないのだが、万年筆と言い、タイプライターと言い、筆と言い、どうにも文房具(まあタイプライターも文房具と言って良いだろう)に心を惹きつけられることがある。なんでだろね。作り手のコダワリが透けて見えやすいからだろうか。それとも単にウンチク話?