SFマガジン編集部『SFが読みたい!2004年版』

SFが読みたい! 2004

SFが読みたい! 2004

SFマガジン編集部による、2002/11-2003/10の新作SFのブックガイド。例によって未読本で気になったものを備忘録としてピックアップしていく。

マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 (ハヤカワ文庫JA) マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼 (ハヤカワ文庫JA) マルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気 (ハヤカワ文庫JA) 冲方丁マルドゥック・スクランブル
神様のパズル (ハルキ文庫) 機本伸司『神様のパズル』
サウンドトラック〈上〉 (集英社文庫) サウンドトラック〈下〉 (集英社文庫) 古川日出男『サウンドトラック』
ラピスラズリ 山尾悠子ラピスラズリ
天使 (文春文庫) 佐藤亜紀『天使』
水晶内制度 笙野頼子『水晶内制度』

国内SFからは6作品。古川日出男がSF作家と呼べるのかどうかよくわからないが、紹介文を読む限り、確かにSFチックなモチーフを上手く使っているようだ。山尾悠子ラピスラズリ』については紹介文を読むだけで衝動買い寸前なので、近いうちに読めればと思う。

あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF) テッド・チャン『あなたの人生の物語』
しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF) グレッグ・イーガン『しあわせの理由』
カルカッタ染色体 アミタヴ・ゴーシュ『カルカッタ染色体』
紙葉の家 マーク・Z・ダニエレブスキー『紙葉の家』
スーパー・カンヌ J・G・バラード『スーパー・カンヌ』
J・G・バラードの千年王国ユーザーズガイド J・G・バラードJ・G・バラード千年王国ユーザーズガイド』

海外SFからは6作品。海外編は、このあたりから文庫化されていない作品が増えてきた。文庫の方が軽くて読みやすいし、いざ手に取る際は、文庫化されていないか再度チェックした方が良いな。まあ元々SFは文庫だけしか出ていない本も多いけど。なおJ・G・バラードJ・G・バラード千年王国ユーザーズガイド』は小説ではなく評論集だが、これはもう名前だけで「買い」だろう。