『広島アスリート』2008年12月号


広島東洋カープとサンフレッチェ広島の情報マガジン。
この1ヶ月のトピックは、やはりFA騒動だろう。まあ東出・高橋建・森笠の結果は三者三様となり、広島の戦力ダウンは確かにあるのだが、それでも妥当な結論に落ち着いたと言える。
やはり良かったのは東出の残留である。1ヶ月前の報道ではほとんどFA確実の情勢だったが、どんでん返しか、それとも既定路線か、とにかく残留となった。東出は「他球団の評価を聞きたい」と何度も繰り返してきたが、最も高い評価、そして期待をしているのはやはり広島だと思う。東出は新人の頃からファンやフロントから多大な期待をされていた。しかし、その期待に真の意味で応えたのは今年くらいじゃないだろうか。打率も低く、守備も(基本的には巧いのだが)あまりにエラーが多かった。十分に活躍していないのにFAを使って高い処遇を求める新井のような形にならなくて、本当に良かったと思う。打撃も開眼し、守備も安定してきて、やっとこれから円熟期に入ると見て良い。来年からの東出にはかなり期待して良い。
森笠は、個人的にはこの5年くらいずっと期待してきたし、他の広島ファンも同様だろう。冷遇されていたのではなく、チャンスを掴めなかった森笠自身に原因があると思っている。ただ東出のように多くの期待を背負っていたわけではないし、冷遇とは行かないまでも東出や新井ほどのチャンスを与えられていたわけでもないだろう。まあ出場機会を求めて新天地を目指すのも仕方あるまい。
高橋建は、まあ松田オーナーも後押ししているし、メジャーに向けて頑張ってほしい。駄目なら戻って来いと松田オーナーも言っているし、どこも取ってくれなくて、すぐ来年から広島に復帰することもあるかもしれない(笑)
FAではないが、石井琢朗の加入は大きい。これまで(戦力外とはいえ)広島がビッグネームを獲得したことなどあっただろうか? 若返りを進める広島野手陣に対する兄貴分としても、大いに期待したい。www.fujisan.co.jp
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