小川一水『老ヴォールの惑星』

老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809))

老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809))

『SFが読みたい!』で紹介されていた本。星雲賞受賞作。
読みやすくて、面白い――つまり(テーマやモチーフはけっこう違うっぽいけれど)野尻抱介と似た読後感を持った。昔はSFなんてどれもこれも読みにくくて仕方ないというイメージだったんだが、いざ集中的に読み始めてみると、その印象は違ったな。もしかしたら海外SFの翻訳の問題だったのかもしれないし、『SFが読みたい!』でも書かれていたように、ライトノベルとSFのクロスオーバーの余波かもしれない。まあいずれにせよ本書は面白かったので、著者の他の本も読んでみようと思う。手始めに『SFが読みたい!』で紹介されていた『時砂の王』という本は既に借りてきている。星雲賞を受賞した『第六大陸』も読んでみようかな。
ところで著者本人がサイトとブログを開設しているので遊びに行ってみた(Wikipediaもチェックしてみた)が、若くしてデビューしているんだな。何と17歳でのデビュー。17歳なんて俺はまだ鼻水が垂れてたよ。まあ今も垂れてますが。
さらに話は本書の内容から逸れるが、著者のブログで案内されていた新刊『風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記』の表紙の女の子に萌えた。村田蓮爾、さすがに巧いね。
風の邦、星の渚―レーズスフェント興亡記