三宅乱丈『ペット』2巻

ペット 2 (ビッグコミックス)

他人の記憶を操作できるという超能力者をモチーフとした漫画。前日のエントリーで書いたように作品は実に面白い。加えて、三宅乱丈の独特の絵柄が、こうしたシリアスな物語に案外マッチしている。『ぶっせん』の頃は、ガモウひろしやつの丸などのヘタウマ路線かと単純に思っていたが、なかなかどうして、普通に巧いのである。Amazonの書影だけでは、この絵の良さがイマイチ伝わらないが……。
なお俺の中では、三宅乱竹と言えば『ぶっせん』で仏教専門学校コメディという新境地を切り開いたギャグ漫画家、というイメージが強いのだが、最近『イムリ』というギャグの一切ないSFファンタジー漫画を描いており、これが大傑作と言えるほどに面白い漫画なので、ついでに推薦しておく。