- 作者: 高橋ツトム
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/08/22
- メディア: コミック
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岩田という敵対暴走族が凄くかっこいい。岩田は通称「ショッカー」と呼ばれており、何と常にショッカーのマスクをかぶっている。それどころか仲間に対しても「イー」だの「シュイー」だのしか言わない。単なる変人なのだが、その奥に何か深い葛藤や悩みを抱え、誰も信用せずに苦悩しているのである。タカシは岩田に興味を持ち、近づく。仲間になれたらと考えるのだが、しかし岩田の闇が何なのかかわからないまま、岩田はバイク事故で死んでしまうのである。
タカシは、マニヨンと新美の死をきっかけに暴走族にのめりこむが、岩田の死も作品の中でとても重要な役割を果たす。タカシは、岩田の死をきっかけに、暴走族しての終わりを意識するのである。あと1年、18歳まで暴走族に全力で打ち込み、そして引退して仕事でもしようと考え始める。そして迷惑をかけ続けた母親にそのことを伝える。
ただし、一般人になった後「族の時はハンパだった」って思いたくはない。ZEROSを完璧にやり遂げてから次に進みたい。そう思ったタカシは、マニヨンと新美の1周忌集会で、エンペラや極楽といった敵対する暴走族も参加する、1000台規模の集会にすることを思いつくのである。このエピソードが、おそらくこの作品のクライマックスになるだろう。続きが楽しみ。