『Works』No.94 世界で戦えるチームをいかに作るか


うーん。イマイチだなあ。企業の事例が載っているのは良かったけど。
そろそろ定期購読の更新時期なのだが、気持ち的には、この雑誌を来年も継続購読するか、微妙なラインになってきた。まず、号によって当たり外れの差が大きい。そして何よりも、リクルートらしいふわっとしたアプローチは得意なんだけど、きちんと本質に迫った記事というのが思った以上に少ない。
例えば、No.92の「不況に負けない人事を」では、不況期の人事施策を振り返って検証しようという物凄く興味深いテーマを設定したのに、江戸時代を振り返る対談でお茶を濁すのである。成果主義人事や目標管理のITバブル期における弊害、派遣法施行以降の派遣社員化の流れと派遣社員の増減(失われた10年では不況によって派遣社員が増え、今回は不況によって派遣社員が減らされた)、失われた10年における年功型人事制度の功罪――思いつくままに挙げてみたが、何故こうしたテーマをきちんと検証しようとしないのか、理解に苦しむ。
決して詰まらないわけではないし、組織・人事の雑誌として貴重な立ち位置の情報を得られることも確かではあるのだが、わざわざ定期購読するほどかと問われたら……どうだろう。