『広島アスリート』2009年9月号


広島東洋カープとサンフレッチェ広島の情報マガジン。
今月号のテーマは「光がある限り」だが、率直に言って、広島のAクラス入りの望みは残念ながらほとんど絶望的である。やはり前半戦の打線の低調が全ての原因だろう。外国人選手の不調、栗原へのマークの集中、天谷の戦線離脱、梵や嶋や石原といったこれまでのレギュラー陣の極端な不調――もう散々である。
最近になって多少は打線の勢いも盛り返してきたみたいだが、今度はリリーフ陣の崩壊が目立つようになってきた。まあリリーフ陣は、これまでの極端な投高打低(しかも先発は不安定)の中でAクラスに踏みとどまるため、相当な無理をしてきた。大量失点や逆転負けが多い気がするんだが、仕方ないような気もする。もう少しリリーフ陣の負担が軽くなると良いんだけど。
ただし永川は序盤からイマイチ安定感に欠けていたような気がする。打たれ過ぎだよな。どうせ今ストッパーを任せられるのは永川しかいないわけだし、永川ももう少し気を強く持ってやってほしい。どことなく自信なさそうというか、マウンドの姿を見ていて「打たれる予感」がするんだよな。そして実際に打たれる。
早くも総括めいたことを書いてしまうと、ブラウンは、がむしゃら一本の広島ナインに科学的・効率的なトレーニングによる怪我の防止を植え付けたという意味では素晴らしいし、新しい選手も続々と発掘・育成してくれた。しかし、残念だがブラウン政権は今年で終わりだろう。今年は「Aクラス入り」を必達目標として契約したわけだからね。しかし今年は新球場のデビュー年である。最後まで全力で戦い続けてほしい。チャンスがあれば、9月にでも新球場に広島の試合を見に行こうと思っているのだが、わざわざ東京から広島に行くんだから、その時に気の抜けたプレーは見たくない。
まあ、ブラウンは「ファイティングスピリット」という面では大丈夫だと思うんだけどね。先日もブラウンは審判に抗議して退場して、ついに監督最多の退場数を記録してしまった。ブラウンは漢だよ。www.fujisan.co.jp
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