『リヴ・フォーエヴァー』

LIVE FOREVER [DVD]

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昨日の『トレインスポッティング』には、イギー・ポップ、ブラー、プライマル・スクリーム、パルプ、エラスティカなどの音楽が良い感じに挿入されているのだが、面子からわかるように、その多くはいわゆる「ブリットポップ」と呼ばれ90年代を席巻したイギリスのポップミュージックである。『トレインスポッティング』を観ているうちに無性に懐かしくなってきたので、ブリット・ポップを総括したドキュメンタリー映画を借りて来た次第。以前も観たことがあるけれど、面白い。この頃が撮られた頃は(特にブラーなどは)まだブリットポップブームに翻弄されたダメージから完全に回復していないんだよな。
今は音楽自体ほとんど聞かないが、特に高校や大学の頃はよく音楽を聴いていたし、特に高校や浪人の頃はブリットポップをかなり買い漁っていた。オアシス、ブラー、パルプ、プライマル・スクリームスーパーグラスクーラ・シェイカーオーシャン・カラー・シーンマンサン……うーん懐かしい。あと、ブリットポップではない同時期のイギリスの音楽としても、ジャミロクワイレディオヘッドなんかは全アルバムを持っていたし、ポール・ウェラー(ついでにザ・ジャム&ザ・スタイル・カウンシル)も買っていた。今となっては一枚も持っていないが、オアシスやブラーの初期アルバム、クーラ・シェイカーのデビューアルバムあたりはもう一度聴きたい。
ところで、ブリットポップはイギリスの音楽シーンでの出来事だが、日本についても「90年代の音楽シーンは凄かった」と常々思っている。これは、俺が思春期を過ごした時代だから擁護しているだけではない。さすがにまだ90年代ミュージックがリバイバルブームを迎えるには早すぎるだろうが、遠からずそのブームは訪れるに違いない。90年代は音楽が最も売れた時代である。つまり音楽というものが、いちばん生活に溶け込み、いちばん心に染み込んだ時代なのである。商業主義的で薄っぺらい音楽ばかりだと思われがちだが、そんなことはないと俺は思う。