佐藤秀峰『ブラックジャックによろしく』6巻

ブラックジャックによろしく (6) (モーニングKC)

ブラックジャックによろしく (6) (モーニングKC)

研修医(斉藤英二郎)が目にする日本の大学病院や医療現場の現状を描いた傑作漫画。斉藤は研修の配属先で毎回騒動を起こすが、それらの騒動は、ことごとく日本の医療が抱えている深い暗がりに足を踏み入れてしまう――というアウトライン。
第5巻の後半から第8巻までは、がん医療編。抗がん剤を積極的に使う指導医(オーベン)の庄司と、抗がん剤を全く使わない反対派の宇佐美に挟まれ、日本のがん医療の難しさ、というか駄目さ加減が掘り下げられていく。