コードウェイナー・スミス『シェイヨルという名の星』

シェイヨルという名の星 (ハヤカワ文庫SF―人類補完機構シリーズ)

シェイヨルという名の星 (ハヤカワ文庫SF―人類補完機構シリーズ)

『SFが読みたい!』で紹介されていた本。『SFが読みたい!』に紹介されていたSF小説を一時期まとめて読んでいたのだが、しばらくご無沙汰だった。久々に手に取ったな。
コードウェイナー・スミスについて簡単に検索してみたところ、彼の作品は、本書を含めた人類補完機構シリーズが作品の多くを占めているようだ。遠未来における同一世界における一連の作品群で、下級民と呼ばれる、動物を改造して人間形態にした生物が登場するなど、いくつか特徴的な設定もある。しかし彼の作品で最も特徴的なのは、やはりSFならではの圧倒的な想像力であろう。表題作「シェイヨルという名の星」のアイデア、そして読者にリアルにイメージさせる描写力は……凄い。
なおエヴァの「人類補完計画」は、「人類補完機構」にインスパイアされた用語/概念である。