古川日出男『13』

13 (角川文庫)

13 (角川文庫)

古川日出男のデビュー作。これは相当に凄まじく、デビュー作とは思えないほどの完成度である。というか、デビュー作の書き出しに「一九六八年に東京の北多摩に生まれた橋本響一は、二十六歳の時に神を映像に収めることに成功した」の一文を持って来るなんて、ほとんど反則と言えるほどに格好良い。
つーか(id:saltandriceも言っていたが)デビュー作の舞台がザイールとはね!