中原淳+金井壽宏『リフレクティブ・マネジャー』

リフレクティブ・マネジャー 一流はつねに内省する (光文社新書)

リフレクティブ・マネジャー 一流はつねに内省する (光文社新書)

個人的に好もしく思っている二人である、中原淳金井壽宏による「内省」をテーマとした「学び」の入門書。いわゆる対談モノではなく、パートごとに各々が執筆し、時に相手方にテーマを投げかけて交代する、という構成。
教育学(教育工学)の立場から経営の領域に越境している中原淳と、特にミドルの「一皮むけた経験」に着目して経営学の観点からキャリアを考えて来た金井壽宏――いわば、経営学と教育(工)学の相互侵食と再定義が本書で行われているのである。これほど刺激的な組み合わせは、ちょっと他では考えられない。
内容についても、基本的な理論からちょっとマイナーな理論まで幅広く取り上げられていて勉強になるし、単に読み物としても面白い。新書として極めて秀逸であり、この領域に興味のある方は手に取るべきであろう。