イワシタシゲユキ『女王様がいっぱい』2巻

女王様がいっぱい 2 (BUNCH COMICS)

女王様がいっぱい 2 (BUNCH COMICS)

主人公の泉佐野は、「文学史に名を残す文豪になる」夢を早々に諦め、「文学史に名を残す文豪を育てる」夢と共に出版社に就職する。しかし文芸に携わる機会がないままいくつかの雑誌を転々とし、今回の異動では何と、レディコミ顔負けの過激な描写を売りにした少女漫画誌に配属されてしまう――というプロローグから始まるラブコメ。要は、元文学青年なのにエロ満載の過激な少女漫画誌の編集にさせられた主人公が、ぶつくさ言いながら同僚の編集者や担当の漫画家にエロいことをしたり妄想したりしている漫画。

1巻では、せいぜい同僚の編集者や担当する漫画家に対して妄想している程度だったが、2巻から、とうとう同僚の編集者に手を出し始める。しかも運命のいたずらか、漫画家のご都合主義か、この同僚は主人公がアルバイトで家庭教師をやっていた頃の教え子である。つーか元教え子の脇をピチャピチャ舐めるとか、どんだけ変態やねん……とか思っていたら、2巻の終わりでは、自分が担当することになった、まだ17歳・女子高校生の新人漫画家にキスしてしまう。何という主人公! 駄目だ、展開が面白すぎる!